ブルースカイ・スタジオやソニー・ピクチャーズで20年以上の経験を持つアニメーター Brian P. Dean が Character Creator 5 を徹底レビュー。高解像度メッシュ、16K テクスチャ対応、Unreal Engine/Metahuman 完全互換により、3D キャラクター制作のワークフローを革新します。

Brian P. Dean
ブライアン・P・ディーンはブルースカイ・スタジオやソニー・ピクチャーズ・イメージワークスなどで20年以上の経験を持つ、高く評価されているアニメーターです。彼の作品には『ロボッツ』『アイス・エイジ』『スパイダーマン:スパイダーバース』『オーバー・ザ・ムーン』などがあります。現在、ディーンはアミュレット・スタジオの共同創設者として Unreal Engine におけるリアルタイムワークフローを牽引し、『スターストリーマーズ』のようなオリジナルプロジェクトの開発に取り組んでいます。
ディーンは最新レビュー動画で Reallusion の Character Creator 5(CC5)を徹底検証。3D キャラクターアーティスト、アニメーター、スタジオ向けに開発されたパワフルなアップデートによって、かつてないほどのリアリズム、作業速度、互換性への到達を目指しています。

Character Creator とは?
Character Creator 5 (CC) は Reallusion が提供するフルリギング 3D キャラクター作成用スタンドアロンツールです。アーティストはベースメッシュやプリセットから開始し、顔や体のモーフスライダーでデザインを洗練させることができます。キャラクターはアニメ調、リアル調、さらにファンタジックにインスパイアされたものなども作成可能で、それらは全身と顔のリグが自動的に構築されるため、すぐにアニメーションに活用することができます。
様々な機能によるエコシステムの拡張:
- 衣服、髪型、アクセサリーを提供する Reallusion コンテンツストア。
- GoZ による ZBrush とのスカルプティングワークフローの統合。
- CC フェイスツールによる精密なブレンドシェイプ編集。
- ActorCore、迅速なアニメーションのための大規模モーションライブラリ。
- 無料のオートセットアップツールによる、Unreal、Unity、Blender、Maya、3ds Max、Marmosetとのエクスポート互換性。
これらの機能により、すでに CC4 は多くのクリエイターにとって定番ツールとなっていました。
では、CC5 にはどんな新しい機能が?



Character Creator 5 における大きなアップグレード
より高い解像度&より詳細なディテール
CC5 は、より高いメッシュ解像度を備えた新たなキャラクタープロファイルを導入しています。これにより一層詳細なジオメトリックディテールが表現可能となり、スカルプトされた皺や、より強調された肌面、従来は法線マップのみに依存していたリアリズムにパーフェクトに適応します。
モーフシェイプの追加により、アニメーターは顔の表情や微妙な体の動きをより細かく制御できるようになります。



4K–16K テクスチャ
通常 4K テクスチャでほとんどのニーズは満たされますが、CC5 は 8K、さらには 16K テクスチャ編集にも対応することによって、超高精細を追求する制作チームをサポートします。この柔軟性はスタイリッシュな表現を追求するクリエイターに対して、映画的なクローズアップから VR まであらゆるフォーマットでのアートワークの品質を保証します。

リニューアルされた睫毛 & HD 高解像の眼
CC5 ではキャラクターの瞳とまつげを刷新:
HD の眼はより高解像度なテクスチャ、調整可能な虹彩サイズ、詳細なカラーカスタマイズを提供し、表現力に溢れた、生命感のある結果を実現します。
まつげはテクスチャベースではなく完全にジオメトリックな形状となり、自然なボリューム感と上下まつげの独立した制御を実現しました。




アクターモーフィングシステム
Character Creator 5 では複数のキャラクターの特徴をブレンド・組み合わせる ActorMixer を導入。全身プリセットの調整から鼻の形のわずかな変更まで、カスタムデザインワークフローを手早く自在に行えます。


Unreal & Metahuman との互換性
おそらく最もインパクトのあるアップデート:Character Creator 5 は Metahuman および Unreal スケルトンと完全互換になりました。これにより、ディーンが過去のワークフローで時間のかかる作業と説明していた煩雑な変換工程が不要になります。アーティストは CC5 キャラクターを Unreal Engine に直接インポートし、Metahuman ツールを活用した音声連動リップシンクやフェイシャルコントロールリグといったフェイシャルアニメーションが可能となります。
ディーンはこれを、膨大な時間とコストを節約するものとして強調しています:
- サードパーティ製プラグインはもう不要です。
- Metahuman としてキャラクターを再構築する必要はもうありません。
- CC5 キャラクターで Metahuman ツールに直接アクセスできます。
動的なリアルタイムアニメーション
動画の中で、ディーンはこの互換性の威力を実演しています:
- 彼は CC5 のキャラクター、Dinglezorp を Unreal Engine にインポートしています。
- Metahuman の音声ベースの顔面アニメーションツールを適用し、瞬時にリップシンクを実現してみせます。
- さらに ActorCore のボディアニメーションをレイヤー適用し、完全なキャラクターパフォーマンスを示します。
その結果、CC5 と Unreal Metahuman テクノロジーの優れた点を融合した、シームレスなワークフローの統合が実現しました。


CC5 がアニメーターとスタジオにとって重要である理由
Character Creator 5 は単なるマイナーアップデートではありません ー ワークフローの革命です。主な利点は以下の通りです:
- クリエイティブの自由度:デフォルメ、リアル、あるいはファンタジーなキャラクターなど、特定のスタイルに縛られることなく自由に制作できます。
- より迅速な制作:Unreal/Metahuman との直接互換性で時間を節約。
- 拡張性:個人クリエイターから大規模スタジオまで幅広く対応。
- コスト効率:より少ないプラグイン、より少ない変換ステップ、CC4 から CC5 へ再利用可能なキャラクター。
- 将来を見据えた設計:8K 以上のテクスチャとリアルタイム統合により、CC5 はアニメーションパイプラインの次世代を見据えて開発されています。
結論:ブライアン・ディーンの評価
CC5 をテストした結果、ブライアン・ディーンは Metahuman 互換性とディテールの向上により、これが今までで最強のバージョンであると結論づけました。3D アニメーションに携わるすべての人—ゲーム、映画、バーチャルプロダクションを問わず—に、Character Creator 5 は自由度、効率性、そしてプロフェッショナルレベルの成果をもたらすものである、と。

FAQ
古い CC4 のキャラクターを CC5 にアップグレードできますか?
はい。ベースメッシュは同じままですが、CC5 ではより多くのサブディビジョンとモーフスライダーが利用可能です。古いキャラクターをゼロから作り直すことなくアップグレードできます。
CC5 は Unreal Engine でのみ動作しますか?
いいえ。CC5 は Unity、Blender、Maya、3ds Max、Marmoset へのエクスポートをサポートしています。Unreal との連携は注目点ですが、唯一の選択肢ではありません。
CC5 を使用するには Metahuman が必要ですか?
いいえ。CC5 はスタンドアロンのキャラクタークリエーターです。Metahuman との互換性はオプションであり、Unreal におけるより高い柔軟性を提供するためにデザインされました。
CC5 は個人クリエイターに適していますか?
もちろんです。CC5 は制作会社単位で大規模プロジェクト向けに拡張することもできますが、インディーズクリエイターにとってもキャラクターデザイン、リギング、アニメーションを一括で処理できるソリューションとして有効です。