Reallusion の最新リリース、iClone 8.2 と Character Creator 4.2 は、あらゆる 3D キャラクターアーティストに大きな飛躍をもたらします。このリリースでは包括的なソリューションの提供に重点を置いており、先進的なルックアットメカニズムの導入によってデジタルアクターがリアルタイムシミュレーション中に周囲の状況に対してリアリスティックに反応することを可能にしています。
しかしそれだけではありません。新しい Dynamic Wrinkle システムは、キャラクターアニメーションを新たな高みへ到達させ、あなたの CC キャラクターにフォトリアルな顔貌や表情をもたらします。このシステムはリップシンクや感情的なパフォーマンスに命を吹き込み、あなたのキャラクターを際立たせる別次元のディテールレベルを追加しています。
iClone 8.2 は単なるビジュアルのアップグレードではありません。プログレッシブ・テクスチャ・ローディングにより、ソフトウェアのパフォーマンスを次のレベルに引き上げました。今やアニメーターはあらゆる重いテクスチャやマテリアルの読み込みを待つことなく、即座にアニメーションの編集を開始することができます。この革新的な機能は iClone と Unreal または Omniverse 間の LiveLink パイプラインを高速化するだけでなく、GPU による同時レンダリングの環境を提供し、今までにない、より高速でスムーズな結果を実現します。
さらにまだあります。Unreal、Blender、Unity 用の自動セットアッププラグインは、iClone からリアルな皺アニメーションをインポートして利用できことを可能にしました。これまでにないレベルのディテールとリアリズムをキャラクターに与えることができます。
大予算のプロジェクトでも、これから始める方であっても、iClone 8.2 はあなたのアニメーションを次のレベルに引き上げる強力なツール群を提供します。プログレッシブ・テクスチャ・ローディングや皺アニメーションの自動セットアップなどの画期的な機能により、いまだかつてなかったほど迅速かつ効率的な作業が可能になります。
1. ルックアットコンストレイントの活用
モーフ&皺が誘発する眼球運動
- 対象物に対する自然な反応をシミュレートし、カメラとのアイコンタクトを制御します。
- キャラクターが周囲を見渡す際に、まぶたと眉が眼球と一緒に自然に動きます。自動的に非対称に動作することによって、不気味の谷を克服することができます。
- しかめっ面やにやけ顔など、あらゆる表情で目や額の周りに繊細な皺が発生します。
目-首-胴体のウエイト
- ルックアットコンストレイントの、目、首、胴体間の重み付けを調整することで、アクターの癖も変化します。
- 頭部を上下に動かす際のモーフシェイプを強化。
挙動レベルをキーによって制御

- 一瞥するだけから強烈に睨み付けるまで、さまざまな挙動レベルを選択できます。
- 独立した視線の動きから全身との連動まで、動きに対応した的確なボディパーツを採用できます。
- 目、首、胴体の挙動レンジを変更するためのキー設定が可能です。
2. Dynamic Wrinkle による精巧な表情
この皺システムは高度なカスタマイズが可能で、優れた表情のディテールをリアルタイムでシミュレートすることができます。これによって CC キャラクターをアップグレードし、顔の動きをトリガーにしてダイナミックに皺を発生させ会話中の顔貌のリアリズムを更に高めることができます。
カスタム皺設定
- 表情皺は顔の13の汎用的部位に対して分割されており、皺のライン、目尻の皺、笑い皺などを制御しています。
- 顔のあらゆる対象部位を、法線、AO、紅潮感といった個別のチャンネルマップに至るまで、強調したり緩和したりすることができます。
- 「出現率」を変化させることによって、表情筋が屈曲している間の筋膜の微小な動きを遅らせたり、先行させたりすることが可能です。
反応動作する表情皺
有効化された表情皺は、iClone 内のアニメーションツール設定によって駆動されている顔面の動きに同期しています。これにはリップシンクやフェイシャルモーキャップに加えて、フェイスキーエディタ、フェイスパペット、ルックアットコンストレイントといった機能も含まれています。

あらゆる CC キャラクターで動作可能
- 汎用化された皺は SkinGen と互換性があり、様々な肌色と自然に調和させることが可能なので、どんな CC3+ キャラクターにも適用できます。
- CC Wrinkle シェーダは、リアルタイムのパフォーマンスを損なうことなく、高解像度のマルチテクスチャブレンディングを使用できます。

Unreal LiveLink – Dynamic Wrinkles
- ルックアットコンストレイントはカメラやアニメーションオブジェクトによって駆動することが可能で、睨む、注目するといったさまざまなレベルの視線をシミュレートすることができます。
- Dynamic Wrinkles はデジタル人体のパフォーマンスに情緒的なディテールを加え、アニメ的なキャラクターの表情もより豊かなものにします。
3.プログレッシブなテクスチャローディング
リアルタイム制作
iClone 8.2 はプログレッシブ・テクスチャ・ローディングにより、ソフトウェアパフォーマンスを次のレベルに引き上げました。これでアニメーターは、重いテクスチャやマテリアルの読み込みを待つことなく、すぐにアニメーションの編集を開始することができます。この革新的な機能は iClone と Unreal または Omniverse 間の LiveLink パイプラインを高速化するだけでなく、GPU による同時レンダリング環境を実現し、今までにない高速かつスムーズな結果をお届けします。
即時的なアセットローディング
待機時間なしに、すぐに作業に取り掛かりましょう。 テクスチャはアセットファイルサイズの80%以上を占めることもあります。CPU の比率を調整することで、ユーザーはバックグラウンドでテクスチャを読み込みながら、シーンのアレンジやアニメーションに取り掛かることができます。

オンデマンド・テクスチャローディング
「マニュアルローディング」が有効な場合、ユーザーはビューポートにオーバーレイ表示された「テクスチャ読み込み」アイコンを押して、テクスチャファイルを流し込むことができます。読み込み速度は、環境設定のGPU比率の値によって決定されます。

シーンをテクスチャ無しで保存
テクスチャレス作業の、より高速なパフォーマンスをお楽しみください。 — テクスチャは破棄されてはいないので、いつでも選択して読み込むことができます。保存時にシーンをテクスチャレスにして、テクスチャ参照をファイルに保存しておくことができます。ビデオを見る>

より高速なライブリンク&レンダリング
レンダラー&ライブリンク用に GPU メモリを確保
iClone は通常スタジオで最終レンダリング用に Unreal Engine、Unity、Blender、あるいは Omniverse と組み合わせて使用されます。プログレッシブおよび遅延テクスチャローディングにより、iClone のシーンを軽量に保ちながら、貴重なシステムリソースを GPU に集約するレンダリングのために解放することができます。
当社独自のプログレッシブ/遅延テクスチャローディングテクノロジーにより、システムリソースに負担をかけることなく、iClone からアニメーションをライブリンクすることができます。iClone でシーンをテクスチャレスにしておくことでグラフィックメモリを解放し、Unreal Engine でのレンダリングに専従させることができます。
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フォーラム:iClone 8.2 ディスカッション