Peter Haynes

Peter Haynes は、ニュージーランドのオークランドを拠点とする映画制作者です。昨年、彼と彼のチームは、Epic Games の映画制作助成金を受け、中国古典文化に彩られたシーンとキャラクターがある魅惑的なストーリーの「Cheng Beng」というフルアニメーション短編映画を制作するための予算を得ました。
この映画の制作には、いくつかのユニークな点があります。まず、Peter は実写映画制作の経験が豊富だったにもかかわらず、3D アニメーションの分野では経験がまた浅いでした。そして、この映画にはファンドから提供された予算も少ないし、納期もとても厳しいから、迅速な撮影が必要です。以下の内容は、彼自身の言葉で紹介されています。

Reallusion ツールを選ぶ理由

私は Reallusion のソフトウェア、特に Character Creator(CC)と iClone を高く評価しています。これらのツールは、私たちの制作プロセスには欠かせないものでした。Character Creator を利用して合理的で直感的にアクターを作れるため、わずか数日で全キャストを準備することができました。本来の私の限られた 3D スキルでは不可能な仕事でした。

Character Creator のコンテンツエコシステムでクイックスタート

ストーリーに登場するキャラクターは全部で5人で、それぞれを 1 から作るのは現実的ではありませんでした。そして、私たちは文化的な要素や特定のデザインを取り入れることを目指していたため、条件に合う既成の CG リソースを見つけるのもとても困難でした。特に、キャラクターを作成するプロセスで、小さな女の子がチャイナ服を着るという具体的なビジョンを持っていました。しかし、Reallusion コンテンツストアには様々なアーティストの作品が豊富に揃っており、私たちのニーズにぴったり合うものを見つけることができ、この点に驚きました。Photoshop で色を少し調整して、最小限の編集で服がシームレスにキャラクターに適用されました。

Unreal のグルームシステム vs iClone のカードベースのヘア

CC で小さな女の子のキャラクターにヘアを与えるために、最初は Unreal Engine で分離するグルームヘアを作成しようとしました。グルームは、視覚的に美しく、動的にシミュレートされたヘアを提供することができますが、リソースを消費し、時には予測不可能なライティング結果をもたらすことがあります。また、そのエキサイティングなヘアの物理演算機能を発見したばかりだったので、夢中になったのかもしれません。

しかし、もし私がこのプロセスに再び取り組むとしたら、CC ヘアカードをもっと活用することを考えるでしょう。これらのヘアカードは、プロセッサーの負荷を大幅に軽減しながら、同じ結果を得ることができます。興味深いことに、この映画ですべての短髪のキャラクターは、Smart Hair システムのヘアカードを使用しており、非常に優れたパフォーマンスを発揮しました。私は最近、新しい Hair Builder パックも試してみましたが、その結果には満足しています。

最後に、CC Auto Setup Plugin のおかげで、これらのキャラクターをテクスチャと服がすべてそのままの状態で Unreal にインポートすることができます。

本格的なキャラクターアニメーションの制作

この短編映画では、広範な対話とキャラクターのやりとりが重要な役割を果たします。ストーリーを支えるアニメーションの要件は大変なものでしたが、以下は、彼と彼のチームが 90 日間以内にそれを達成した方法についての説明です。

多言語での対話アニメーション

しかし、CC はとても素晴らしいですが、セリフが多いこの短編映画の救世主は、iClone の AccuLips 機能でした。私たちの映画にはセリフが多いだけでなく、4 つの別々の言語で話されていたのですが、AccuLips ツールはそのすべてに見事に対応しました。

このツールのおかげで、中国語を母語としない人でも、単語の音声を入力するだけで、その結果を知ることができました。Reallusion ソフトウェアがもう一度不可能を可能にしたのです。

そして、直感的なユーザーインターフェースにより、リップシンクアニメーションを微調整することができます。

リアルなフェイシャルパフォーマンスの作成

モーションキャプチャの顔の表情の Digital Soul コレクションのような追加アドオンツールとコンテンツは、優れた基礎的なアニメーションを提供しており、とても面白いフェイスパペットツールを使うと、それをさらに強化することができます。また、iPhone でフェイシャルパフォーマンスをキャプチャーするようになり、非常に効果的です。

しかし、当時は Reallusion がまだそのクールな新機能を発表してくれない、或いは単に私がその機能を知らなくて後から発見したから、今ならこの映画で違うことをやりたいことがたくさんあります。その最もクールな新機能は、ダイナミックリンクルパックで、キャラクターにより繊細な表情を加えることができます。

困難なケースへの対応 – 手をつないで歩く

映画が完成してから問題の解決策を発見した例の 1 つは、このキャラクターが手をつないで歩いているショットです。私は Unreal で手の位置のキーフレームを調整するのに何時間も費やしましたが、それでも完成品には満足できませんでした。その後、リーチターゲットツールを発見しました。これによって、あるキャラクターの手を別のキャラクターに固定することができ、シーケンス全体が簡単になりました。そして、またその後に発見したルックアット機能は、アニメーションのプロセスを合理化し、より豊かなものにするための貴重なツールです。今後、この二つのツールと合わせて、もっと活用していくつもりです。

技術的なことよりもクリエイティブなことの方が得意だと自認している私にとって、Reallusion ソフトウェアのパッケージは自分の仕事のやり方にとても合っています。使い方がシンプルで、直感的に使えるし、何より楽しいです。次の短編映画でも、最新機能満載の Reallusion を使うのが楽しみです。

より詳しく

Peter Haynes チャンネル:
https://www.youtube.com/@EpicallyCasual/featured

iClone リップシンクアニメーション:
https://www.reallusion.com/jp/iclone/lipsync-animation.html

最適化されたアニメーション編集のための無料 iClone チュートリアルを入手:
https://www.reallusion.com/iclone/maya-motionbuilder-alternative/mocap-animation-courses.html

Character Creator の Dynamic Wrinkle システムでキャラクターのリアリズムを高めましょう:
https://blog-jp.reallusion.com/2023/04/07/cc%e3%83%bc4-2/